本来の美術は自由であり、指導者からの一方的な技術を学ぶ場ではなく、
もともと誰しもの心の中に内在している芸術の心を引き出し育て、
試行錯誤しながら自らの発見や発明の喜びを味わうことができる場でなければなりません。
(生まれながらにして美術の嫌いな子はいない)
ゆえに、私たちは活動の結果ではなくそのプロセスを大切にし、
美術を通して答えを自分で見つけられる力と豊かな想像性、そして、表現力を育んでまいります。
子どもの絵はすべてが違います。
これは絵が人間の内面から湧き出た心の表出から始まるものであり、
それが成長とともに次第に色と形が変化していくことに他ならないからです。
私たち大人がそのひとつひとつの変化を大切に見守り、理解しようとする姿勢を大切にすることで、
子どもたちは心に抑制を働かせることなく、オリジナリティー豊かな表現力を身につけて行くのです。